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城野手永
【じょうのてなが】


旧国名:豊前

(近世)江戸期の手永名。小倉藩領における広域行政区画である手永の1つで,大庄屋が置かれた。豊前国企救(きく)郡のうち。当手永に属する村は,万延年間には城野・上城野・片野新町・水町・蜷田・上石田・下石田・隠蓑(かくれみの)・上横代・下横代・丸ケ口・志井・堀越・徳力・上南方・下南方・守恒・北方・北方新町の19か村(藩政時代の北九州)。なお,元和8年の「人畜改帳」では,城野手永は葛原・葛原新町・下北方・湯川・城野・蜷田・石田・横代・丸ケ口・黒原・片野・三郎丸の12か村が記載され,大庄屋は城野五郎左衛門で,ほかに志井・徳力・南方・上北方の村々は合馬手永に属していた。また,当手永のうち片野・三郎丸・黒原・湯川・葛原・葛原新町の各村は万延年間には片野手永に属している。このことから当手永は元和8年ののち合馬手永の一部を編入し,また一部が分かれて片野手永が成立したことがわかる。天保12年の大庄屋は城野四郎左衛門(県史資料5)。現在の北九州市小倉北区・小倉南区の各一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211837