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白州
【しらす】


北九州市小倉北区の藍島の西約1.5kmにある砂州。若松区小石から約12kmの響灘に位置する白砂の州で,長さ約140m,幅約100m。大潮の時,西側に約2kmの干潟が現れる。幕末~明治維新の頃,ここを通過する船は約2万隻を数えたという。付近は岩礁で,潮流も激しく,西国一の難所といわれ,文久元年,小倉藩海上御用掛の岩松助左衛門は,白州付近の難破船の多さに,灯明台建設を計画。私費を投じ,かつ募金を呼びかけ,明治3年基礎工事に着手したが,同4年に私設灯台が禁止され,工事は政府が引き継ぎ同6年に完成した。現在の白州灯台は明治33年に改築されたもので,上部鉄造,下部石造で円形白黒の模様がある無人灯台。小倉北区城内の勝山公園に灯台が復元されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211905