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城内村
【しろうちむら】


(近代)明治22年~昭和26年の山門(やまと)郡の自治体名。沖端川下流左岸に位置する。本町・柳町・坂本町・一新町・袋町・奥州町・宮永町・茂庵町・本城町・城南町・城隅町・新外町・鬼童(おんどう)町が合併して成立。旧町名を継承した13町を編成。坂本町に村役場を設置。村名は各町が柳川城郭内にあり,古くから城内または家中などと称したことにちなむ。合併時の戸数354・人口2,163。明治24年の戸数359・人口2,118(男1,036・女1,082),厩2,寺院1,学校3,船96(徴発物件)。大正元年の戸数327・人口1,929。明治44年の「城内村是」によると,当村の生産額は7万9,653円余で,種別では雑業53%・農業36%・商業9%・工業1.5%・漁業0.3%。雑業では公務員等給与所得者100人(うち教員48人),僧侶4人が多く,農業では穀類が生産額の65%を占め,商業は雑商26戸・居商24戸・行商13人,工業は器具・農具製造2戸,菓子製造2戸,漁業では漁師4戸,その他日雇人18人・大工職12人・人力車12人・荷積馬車11人・印刷工4人など。明治18年創業の柳河蚕糸業伝習所では生糸が生産された(県統計書)。昭和5年上水道創設。同26年柳川町の一部となり,村制時の13町は同町に継承。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211923