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新田村
【しんでんむら】


(近代)明治初年~明治9年の村名。山門(やまと)郡のうち。有明海に注ぐ塩塚川の中流右岸に位置する。元和年間に築籠村から実質的に分村していたと思われるが,郷帳類に村名は見えず,「旧高旧領」に村高488石余と初めて見えるところから,幕末・維新期に正式に分村したと考えられる。当村の南東に番所があり,この近くに漁師・商家・農家・瓦焼などが集まっていた。ここは渡場でもあったが,明治8年頃に架橋された。番所の南に兼松開があり,西の十六町開には八手観音がある。産土神は,元和9年創建と伝える風浪神社,西の本土居上には籠神社の旧跡がある。明治9年佃村の一部となる。現在の柳川市佃町のうち。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211995