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須賀神社
【すがじんじゃ】


直方(のおがた)市下境にある神社。旧郷社。祭神は素盞嗚尊・吾勝尊・保食神・倉稲魂神。社伝によれば舒明天皇の代に素盞嗚尊を祀る武徳社として建立され,貞観15年祇園社と改称したという。防疫神としての牛頭天王を祀る祇園信仰は,わが国古来の神祇信仰とも習合して,のちには素盞嗚尊と同一視されるようになった。当社の改称もそのような背景によるものであろう。中世には粥田荘堺郷に含まれ,荘の鎮守として信仰された。神職の岩熊氏所伝の文書によれば,建武元年4月16日に祇園社大宮司職を弥次郎から養子彦房への相伝について荘の惣政所が認めている(太宰管内志)。近世には東蓮寺藩(福岡藩の支藩)の保護を受け,特に黒田長清は社殿を現在地に移し新造したという。貞観3年4月7日に納めたと箱書のある直方隕石が現存する。祭礼は7月14日の祇園祭。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212077