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須玖岡本遺跡
【すくおかもといせき】


弥生時代の甕棺墓群。春日市岡本町5丁目に所在。一帯は奴国の中心部に比定される。背振山地から北へ派生した春日丘陵は,福岡平野へ突出する低丘陵となり,東側には御笠川が北流して沖積平野を形成,西側には那珂川が形成した沖積平野が拡がる。当遺跡は春日丘陵上に密集。明治32年に巨石下に甕棺墓が発見され,副葬品として前漢鏡30数面,細形銅剣・銅戈・銅矛・硝子璧・ガラス勾玉・管玉などが発見され,学会に注目された。昭和4年,京都大学の発掘調査により,11基の甕棺墓が発見され,副葬品として細形銅剣1本が出土した。昭和37年には県教育委員会によって調査され,甕棺墓19と土壙墓3が検出され,細形銅剣1・細形銅戈1・硝子小玉38が出土した。同54年の調査では甕棺13基が検出されている。市教育委員会「須玖・岡本遺跡」。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212090