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涼町
【すずみまち】


(近代)大正10年~昭和45年の通称地名。大字小森江のうち。風師山西麓,白木崎地区の南端,国道3号沿いに位置する。町名は風師山を源とする貴船川の下流に位置し,二の滝のしぶきをうけて涼しい涼みが池があったことによる。付近に日本セメント門司事業所(明治26年浅野セメント門司工場として創立)があり,セメントの町として知られる。地元有志や浅野セメントの現品協力などにより設立された白木崎公会堂があった。昭和5年門司市ではじめてのメーデーがあり,同公会堂で演説会が行われたほか,戦時中には出征兵士と家族との面会所,物資の配給所にも使われた。なお明治末年~大正初年には日露戦争にあやかった芝居小屋の戦勝座が開設,昭和41年廃業。大山町公園,葛葉東公園がある付近。古い町並みをもつ住宅地。昭和45年葛葉1~3丁目のうちとなる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212114