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須崎村
【すのさきむら】


旧国名:筑前

(近世)江戸期の村名。筑前国粕屋郡のうち。須ノ崎村とも書く。多々良川河口右岸に位置する。江戸前期までに多田羅村の新田として成立した(筑陽記・続風土記)。ただし,「元禄郷帳」「元禄国絵図」「天保郷帳」では多田羅村枝郷と注記されている。村高は,「元禄国絵図」「天保郷帳」ともに202石余。「巡見使西国紀行」の元禄2年11月25日条には,「家有,左は山近し,休所有,右土橋あり,長さ四十二間,ここをすの崎と云う,多々羅村の枝村」と記される。「表粕屋郡明細帳」によれば,文政末年ごろの家数7・人数38(うち瓦師1),地内に御年貢倉1軒があった。「旧高旧領」には当村名が見えず,幕末から明治初年の間に再び多田羅村の一部となったとみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212125