瀬畑村
【せばたむら】
旧国名:筑前
(近世)江戸期の村名。筑前国嘉麻郡のうち。古処山北西部に連なる山間の小集落で,周辺に水田や畠がある。泉河内村の枝郷(元禄郷帳・天保郷帳)。はじめ福岡藩領,元和9年からは秋月藩領。村高は,「慶長国絵図」「正保郷帳」には当村名が記載なく,「元禄国絵図」「天保郷帳」ともに40石余。「旧高旧領」には当村名が見えず泉河内村のうちに含まれており,幕末・維新期までに再び泉河内村の一部となった。現在の嘉穂町泉河内のうちにあたる。明治初期の戸数6(地理全誌)。東部に,秋月から現筑穂町・桂川(けいせん)町を経て長崎街道に出た白坂峠がある。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7212189 |