惣社
【そうしゃ】
旧国名:豊前
総社とも書き,「そうじゃ」とも読む。今川と祓川に挟まれた洪積台地の東麓に位置する。惣社は豊前国の総社で,12世紀頃国司が豊前国内全神社の神霊を集めて祀ったもの。東部に惣社八幡神社が祀られる。南北に細長い集落を南北に縦貫する道路は,北方は畦畔をなし国府の地割を継承するものと思われる。字長畑には全長約20mの前方後円墳など古墳が多い。「京都郡誌」は惣社村古城址として「本村ノ南ニアリ,東西六十三間,南北十五間,土人云,応永ノ前辻三郎居城ナリト,又中央ニ剣塚ト云アリ。南ノ端ニ鬼塚ト云アリ。総テ城主ノ一類ヲ埋葬セシ塚ト云伝ヘリ。現今開墾シテ畑トナリ,周囲ワズカニ堀ノ形ヲ存セリ」とある。江戸期以前に国作村から分村したとみられる。
【惣社村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【惣社(近代)】 明治22年~現在の大字名。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7212231 |