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添田手永
【そえだてなが】


旧国名:豊前

(近世)江戸期の手永名。小倉藩領における広域行政区画である手永の1つで,大庄屋が置かれた。豊前国田川郡のうち。嘉永5年の調査によると,当手永に属する村は下津野・上津野・上落合・下落合・舛田・野田・添田・添田町・伊原・成光・柿原・白土・元松・福田・真木・新城・岩瀬・庄の18か村,戸数1,186・人数5,262,馬42・牛691,池26(方城町史)。明治2年も同じく18か村(同前)。なお,元和8年の「人畜改帳」では,下津野・上津野・落合・舛田・野田・添田・伊原・成光・柿原・白土・元松・福間・真木・新城・岩瀬・庄の16か村が記載され,大庄屋のうちに添田姓の者は見えず,落合助左衛門の名が見える。細川氏時代は落合手永と称していたのかもしれない。当手永の大庄屋は,天保12年には添田七左衛門(県史資料5),文久元年には添田九右衛門(同前7)。現在の大任(おおとう)町・添田町の各一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212245