染村
【そめむら】
旧国名:筑後
(近世)江戸期~明治9年の村名。筑後国御井郡のうち。東端を小石原川が流れ,村の北部金操遊水池で分流した床島用水南水路本流と守部水路が集落を貫流する平地。はじめ柳川藩領(田中氏),元和6年からは久留米藩領。高橋組に属す。村高は,「元禄国絵図」561石余,「在方諸覚書」の古高618石余,「天保郷帳」587石余,「旧高旧領」817石余。文化4年の田39町余・畑11町余(農政農民史料集)。嘉永7年櫨実の生産高は高橋組総生産高3,789斤余中331斤余(豊田家諸日記)。寛延記によれば,村内に天満宮が4社あった。明治9年中川村の一部となる。現在の北野町中川の北東部および大刀洗町中川にあたる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7212268 |