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大工町
【だいくまち】


旧国名:筑前

(近世~近代)江戸期~昭和39年の町名。江戸期は福岡城下六町筋の1町。福岡城の北に位置し,東は魚町,西は簀子町に続く。慶長年間,町立てされた際大工が居住させられたので町名となった(続風土記)。しかし,寛永15年新大工町を立て大工を移したので,大工はいなくなった(続風土記付録)。元禄3年の家数91(続風土記)。播磨国出身の檜物職や指物職・古手屋などが住んでいた(続風土記拾遺)。享保5年かま屋太右衛門が福岡薬種問屋を許された。同3年町家25軒および裏屋25軒が(吉田家伝録),同10年100軒が類焼(長野日記)。町は東西2町16間,南北1町52間,道幅2間2尺。浄土真宗西派徳栄寺(慶長6年創建)・浄土宗西山派浄念寺(慶長年間開基)がある。明治11年福岡区に所属。同12年の戸数109・人口516(男273・女243),民業は工35戸・商36戸・医1戸・雑業5戸など,物産は博多織帯地・酒・醤油・酢(福岡区地誌)。同22年福岡市に所属。昭和39年大手門1~3丁目となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212279