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高祖
【たかす】


旧国名:筑前

古くは高磯・詫祖などとも書いた(続風土記)。「和名抄」に見える怡土(いと)郡八郷の1つ託杜(たこそ)郷に比定されている(糸島郡誌)。瑞梅寺川支流汐井川右岸に位置する。地名の由来は,当地に歴世の帝王の高祖を祀ったからとか,当地の豪族原田氏の祖が漢の高祖であるとかの説がある(続風土記)。地内には弥生時代の遺跡のほか,ヒガシタニ古墳などがある。高祖山には天平勝宝8年大宰大弐吉備真備によって築城が開始され神護景雲2年に完成した怡土城(国史跡),建久年中原田氏によって築かれた高祖城などの跡がある。また「三代実録」元慶元年の条にでてくる「高磯比咩神」は地内の高祖神社のことといわれる(続風土記)。
高祖郷(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える郷名。
高祖村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
高祖(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212381