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高祖山
【たかすやま】


福岡市西区と前原市の境界にある山。標高416.1m。福岡市南部から延びる油山山塊の北端部にあたる。山一帯には奈良期に,山城の怡土城が置かれた。城は高祖山の西斜面を利用し,山麓に沿って土塁(一部石塁)を築き,水門や城門を設けたもので,尾根筋には北側に5か所,南側に3か所の望楼を置いて海の警備にあたった。現在は国史跡として,望楼の礎石が残る。また,中世には原田氏がここを中心に勢力を誇った。原田氏の菩提寺で,福岡藩主黒田氏の准菩提寺でもあった金竜寺が南麓にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212389