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高屋郷
【たかやのごう】


旧国名:豊前

(古代)平安期に見える郷名。「和名抄」豊前国仲津郡八郷の1つ。大宝2年の豊前国丁里戸籍には高屋勝羊・高屋勝伊佐売の名が見える。下って,「宇佐大鏡」所載になる平安末期の宇佐大宮司公順処分状案に,仲東郡城井浦の四至として「限東屋岡 限南高座 限西仲西郷高屋浦上道 限北加女淵」とある。この公順処分状は,山間河谷に開けた地を「浦」と呼んでおり,当郷は城井(きい)郷の西にあった。蔵持山の山麓,今川の支流高屋川の流域が郷域であっただろう。現在,犀川(さいがわ)町に上高屋・下高屋の遺称地がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212464