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竪町浜
【たてちょうはま】


旧国名:筑前

(近世)江戸期~明治8年の町名。江戸期は博多の1町。御笠川河口左岸に位置する。はじめ新町流,幕末期からは浜新町流のうち。西の浜口ノ浜(浜口町浜)から東の柳町に続く横筋町(三奈木黒田家所蔵福博古図)。元禄年間は立町浜と見え,家数36(続風土記),宝暦年間の家数43,間数124間余(石城志)。安永6年地内北部に成立していた裏町が町並み地とされた(続風土記付録)。また藩の刑場が設けられ,天保12年には筑前では最初の腑分けが百武万里・武谷元立などによって行われた。慶応2年当時,当町には醤油屋・酒屋・饅頭屋・飴店・煮売・柑類店・貸蒲団屋などのほか,志荷商人・搗米屋などがいた。大店としては,刻煙草・代呂物店・質物店の煙草屋源介(博多店運上帳)。明治4年の町格は中で,定切銭は8貫文余納めた(石城遺聞)。同8年大浜町1~4丁目と改称。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212571