100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

田本
【たもと】


旧国名:筑後

矢部川上流域に位置する。地名の由来は,タム(撓・曲)・ト(処)の転訛したものであろう。ゆがんだ地形のところあるいは川の曲流するところの意で,両者をもつ地形のためと推定される。北側の断崖上の旧田本公園から縄文・弥生土器,須恵器の破片が出土する。崖上の平地には中世黒木城の支城,内の城があった。ふもとの地名を内の城という。北部山頂は,中世期阿蘇山修験者大念坊が納経したので大念塚の地名となり,経塚3基も現存。阿蘇山伏の本格峰入の出発地として五宿のゴマ焚き行事をなし,供を帰した(寛延記・社記・庄屋文書)。
田本村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
田本(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212638