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千束県
【ちづかけん】


(近代)明治4年7月14日~同年11月14日の県名。廃藩置県により千束藩領(上毛郡の内26か村)をもって成立。旧藩主であった知藩事小笠原貞正は東京府貫属となった。「旧高旧領」によれば26か村(久路土・鬼木・下大西・塔田・野田・荒堀・今市・吉木・清水町・恒富・小犬丸・久松・三楽・安雲・緒方・成恒・広瀬・岸井・堀立・梶尾・市丸・森久・六郎・小石原・皆毛・高田の各村)・1万579石である。すでに戸籍法による区制は明治4年4月に発布されていたが,千束県での実施は同年9月27日となり県内を3区に分けて各区に戸長を置いた。中央政府からの令・参事の就任はなく,旧藩時代の役人によって県治が執行されたようである。明治4年11月14日豊津県・中津県と合併して小倉県となり,県名は消滅。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212703