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津江山地
【つえさんち】


県南部の山地。福岡・大分両県の県境の,竹原(たかはら)峠以北を指す。山地名は大分県側の津江地方(日田郡前津江村・中津江村)による。県内では,八女(やめ)郡星野村・矢部村に属し,主峰の標高1,230.8mの釈迦ケ岳をはじめ,御前岳(権現岳)・猿駈岳・熊渡山など,標高900~1,200m級の山が,ほぼ南北方向に連なる。地質は,古生代の変成岩類の上を,第四紀初期の筑紫溶岩や更新世後期の耶馬渓溶岩などが覆う場合が多く,尾根部にはそれらの溶岩からなる緩斜面が残る所もある。これらの尾根を浸食した谷は深く,西流する星野川・矢部川には渓谷をなす部分が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7212776