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津江神社
【つえじんじゃ】


八女(やめ)郡黒木町本分字馬場にある神社。旧郷社。祭神は国常立尊・伊弉諾尊・伊弉冊尊・天照大神・天児屋根命。「丑の宮」ともいう。社記によれば,嘉応元年2月初丑日に黒木大蔵大輔源助能が豊後国日田郡津江郷の津江神社を勧請し,黒木村の産土神としたのが始まりという(筑後志)。再建は嘉暦2年,その後,永正2年・天文15年に再興。江戸期には万治元年・元禄7年・安永3年に改築した。現社殿は昭和12年の大改築のもの。古くは「丑の宮」と称したが寛延3年に津江神社と改称。明治6年3月村社,同29年7月郷社となった。かつて祭礼は年9度と2月・11月の初丑にあり,御神幸・風流・流鏑馬などがあったが,天正年間の兵乱で神領を没収され,衰退した(太宰管内志)。現在は2月・11月初丑の2回。境内の大楠(県天然記念物)は末社春日社の御神体でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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