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遠見ノ鼻
【とおみのはな】


北九州市若松区の岩屋海岸北突端にあり,響灘に面する岬。遠見ケ鼻・妙見崎ともいう。元禄12年作成の「筑前国絵図」は明見崎と記す。岬名は,福岡藩が寛永17年に岩屋遠見番所を設けたことにちなみ,番所跡の石碑が建つ。この岩屋遠見番所は,藩が領内主要地6か所(岩屋・地島・大島・相ノ島・玄界島・姫島)に異国船の侵入に備えて設けた番所の1つで,往来の激しかった異国船の密貿易の監視,難破船の救助などに当たった。一帯は玄海国定公園の一部で,断崖絶壁の玄武岩,露出した岩礁の千畳敷を眼下に,遠く玄界灘を眺望できる。近くに北九州簡易保健保養センターが昭和48年6月オープン,北九州市のレクリエーション地域の1つとして利用度が高まっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213017