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仲北郷
【なかきたのごう】


旧国名:豊前

(中世)鎌倉期に見える郷名。豊前国仲津郡のうち。仲津北郷の意。「宇佐大鏡」によれば,国々散在常見名田の1所として「仲北郷卅七丁二反〈已国半不輸之時,宮召加地子定〉」と見え,続いて郷内の名,弥富・久営・秋吉が挙げられている。また年未詳宇佐宮御神領次第案(到津文書/大分県史料30)中にも宇佐荘・下毛荘など豊前の郡名を負った荘園とともに「中北郷 同西郷」と見える。豊前国内には管内全ての郡名と同一の荘号を有する所領単位があるが,これは安元年間国内の宇佐宮散在常見名田を「一円庄号神領」化,「不輸之神領」化して,それを総括したものである。ただ,仲津郡だけは北郷・東郷・西郷に区分されており,その理由は未詳。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213218