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中島橋①
【なかしまばし】


福岡市の繁華街,中洲に架かる橋。博多川上の東中島橋と那珂川上の西中島橋からなる。東中島橋は博多区の須崎町と中洲中島町,西中島橋は博多区中洲中島町と中央区天神4丁目を結ぶ。ともに昭和通が通る。慶長6年,黒田長政の福岡城築城に際し,城下町福岡(中央区)と商人町博多(博多区)をつなぐため,那珂川の中州を整備して中島町をつくり,東西に橋を架けたのが始まり。江戸期,福岡側の西中島橋際には升形門が設けられ,博多側から橋を渡ると道はT字形になって石塁に阻まれ,石塁の左右に南門と北門があって門脇には番所が置かれ,城下町への出入りが改められた。明治8年に升形門と石垣は撤去されたが,当時の中島橋は東の官内町(現,石堂橋南西岸)方面から県庁に至る幅員4.2mの道の木橋であった。西中島橋は明治15年,県により架け替えられたのち,東中島橋は同37年,西中島橋は同40年に,幅員8.2mの近代橋に架け替えられた。現在の橋は,都市計画道路として拡幅新設された通称50m道路(昭和通)の建設に際し,昭和36年3月に架設されたコンクリート橋で,ともに幅員28.5m,橋長は東中島橋34m,西中島橋76m。車の交通量は午前7時~午後7時の12時間で,3万8,240台(昭和60年3月)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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