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中島橋
【なかしまばし】


犬鳴川と遠賀(おんが)川の合流点付近に架かる橋。直方(のおがた)市植木と北九州市八幡西区木屋瀬を結ぶ。県道植木上上津役線が通る。現在の橋は昭和3年5月完成の鉄筋コンクリートT桁橋で,橋長410.3m,幅員7m。旧橋は明治45年に関係各町村連署で県に架橋を建議,大正6年に木造の橋(橋長400m,幅員3.6m)が竣工。交通の便が悪かった旧筑前六宿の1つ木屋瀬が,筑豊本線の筑前植木駅に連絡した。その後,幅1.5mの歩道が添架された。橋の名は,かつて遠賀川と犬鳴川の中間に島があったことにちなむ。橋の両側一帯には自然堤防が発達,江戸期に街道交通の発達に伴い渡津集落が立地,石炭輸送に遠賀川が利用された頃はかわひらた(川艜)の船着場として発展した。中島橋の老朽化と交通量の増加に伴い,下流約10mに昭和60年10月から新橋建設が開始され,完成は同65年の予定。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213247