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長副村
【ながぞえむら】


旧国名:豊前

(中世)南北朝期に見える村名。豊前国企救(きく)郡のうち。永副村とも記す。貞和5年7月2日の足利尊氏下文(筑紫古文書追加/天満宮史料11)によれば,少弐資経は勲功の賞として伊予国津根荘内寒河(さんがわ)村(愛媛県伊予三島市)の替わりに豊前国の長副村(在丸名)を宛行っている。また延文元年9月26日には,豊前国の「永副村内田地伍町地頭職」が民部少輔氏冬(一色直氏の弟か)から長門国二宮の忌宮神社(下関市長府町)へ寄進されている(忌宮神社文書/大日料6-20)。昭和30年代の資料には小倉区に通称町名の長添町があり,これが当地の遺称地と考えられ,現在の小倉北区明和町付近に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213263