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南筑軌道
【なんちくきどう】


筑後市と八女(やめ)郡黒木町を結んだ軌道線。筑後市山ノ井の鹿児島本線羽犬塚駅から黒木町まで,現在の国道442号上を走った。延長17.3km,軌間914mm,単線。明治36年6月設立の南筑軌道(当初は南筑馬車鉄道)が,羽犬塚駅と郡内要地を結ぶ目的で同年12月に羽犬塚駅―福島駅―山内駅間10.4kmを開業したのが始まり。当時は動力に馬を使い,大正4年2月石油ガス発動機機関車に改善。大正12年3月,黒木軌道(山内駅~黒木駅間,大正5年5月開通)を合併し,羽犬塚駅~黒木駅間の路線を一本化したが,乗合バスに押されて,昭和20年12月の国鉄矢部線の開通を待たず同15年6月に廃止された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213458