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西津留村
【にしつるむら】


旧国名:筑前

(近世)江戸期~明治15年の村名。筑前国下座郡のうち。筑後川支流の佐田川と荷原(いないばる)川に挟まれた台地上に位置する。はじめ福岡藩領,元和9年秋月藩領,寛永13年御内証替えにより再び福岡藩領。ただし,幕府への書上げは秋月藩領とされた。村高は,「慶長国絵図」49石余,「正保郷帳」55石余(うち田21石余・畠33石余),「元禄国絵図」71石余,「天保郷帳」72石余,「旧高旧領」71石余。元和9年分知時の村高は71石余。慶長年間は三奈木黒田家の知行地(下座郡百姓改帳)。産土神は林田村の林田神社(現美奈宜神社)。村内には天神藪に田神社がある。村の西方,牛鶴村・屋永村との境の小池に4つの石があり,石淵四所明神と称して,雨乞をすれば霊験があるといわれた(続風土記拾遺)。明治初期の小名数2,戸数21・人口106(男52・女54),馬12・牛3,田2町余・畑5町余・大縄田畑4反余,正税は米・大豆23石余,雑税は米・大豆7斗余と金2円余(地理全誌)。同15年牛鶴村に合併。現在の甘木市牛鶴の一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213552