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西鉄大牟田線
【にしてつおおむたせん】


西日本鉄道が経営する電鉄路線。福岡市中央区天神の西鉄福岡駅から二日市駅(筑紫野市)・久留米駅・柳川駅を経て大牟田市不知火町の大牟田駅に至る。延長74.9km,うち複線区間55.1km,軌間1,435mm,駅数47。通称は「急行電車」。九州鉄道が大正13年4月12日に福岡駅~久留米駅間を開業したのに始まり,昭和7年12月久留米市の津福駅,同12年10月柳川駅,翌13年10月大牟田市の栄町駅まで延び,翌14年7月1日に全線開通した。同17年9月,九州鉄道は戦時体制に対応する交通事業統合政策により九州電気軌道など4社と合併して西日本鉄道となった。所要時間は特急で久留米駅まで30分,大牟田駅まで60分。九州の政治・経済・文化の中心である福岡市の都心と県南部を結ぶ重要交通線で,久留米駅までの沿線各地は,福岡市への通勤者用住宅地開発を中心に近年都市化が著しい。乗降客は1日約64万人で,福岡駅発の電車は1日に特急30本・急行41本・普通128本に達する。福岡駅で福岡市営地下鉄天神駅と連絡し,大牟田駅はJR鹿児島本線と共通駅。なお西日本鉄道では,本線のほか,二日市駅で分岐する太宰府線(2.4km,明治35年開通)および宮の陣駅(久留米市宮ノ陣町)で分岐する甘木線(17.9km,大正10年開通)の両支線を含めた合計延長95.2km,駅数60を一括して大牟田線と称する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213554