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西牟田堰
【にしむたぜき】


八女(やめ)郡広川町広川の当条五ノ家にある堰。筑後川支流の広川に築堰。筑後川中流域は水位が低く,灌漑用水が不足し,長く小河川や溜池に頼ってきたが,元禄年間に五ノ家に堰を設け,通水路を築いた。通水路は2つあり,1つは広川の当条・知徳両地区を経て,筑後市西牟田の十連寺に至るもので,千間溝(せんげんみぞ)と呼ぶ。他は清徳浦から分岐して松尾溜池および天堤・銭亀・孫田などの各溜池へ続く。通水路は春季の用水不要の時期,溜池に引水し,用水需要期に備えるもので,西牟田地区の十連寺公園には,「千間溝開設之碑」がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213626