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残島
【のこのしま】


旧国名:筑前

能古島・能許島・能巨島・能解島・乃古島とも書く。博多湾に浮かぶ能古島の全域。地名の由来は,神功皇后が帰国の際,この島に住吉の神霊を残し留めて異国降伏を祈ったことによるという。能古島は姪浜町沖に位置する南北3.5km・東西2kmの南北に長いなす形の島で,台地状をなす。面積3.96km(^2),最高点195m。下部は北から花崗閃緑岩・三郡変成岩類,古第三紀系の砂岩・頁岩からなり,上部を玄武岩が覆う。主な集落は島の南部の低地に集中する。北端の也良の崎(荒崎)には防人がおかれた。景勝の地で万葉集に「能古の浦」「能古のとまり」あるいは「也良の崎」が詠まれている。城崎古城がある(続風土記拾遺)。
能古島(古代)】 奈良期から見える地名。
能古島(中世)】 鎌倉期から見える地名。
残島村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
残島村(近代)】 明治22年~昭和16年の早良郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213707