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畠中名
【はたなかみょう】


旧国名:豊前

(中世)戦国期に見える名(みよう)の名。豊前国企救(きく)郡貫荘のうち。文明10年正月11月黒水大炊入道祐泉の黒水掃部助に対する置文によれば,貫荘弁分内次郎丸25町のうち畠中名2町5反が祐泉の父大炊助種興を経て祐泉に譲られている。のち永正6年8月には黒水安芸守宗種より黒水弥七(のちに掃部允)固種に譲与され,永正16年2月26日大内義興の袖判をうけている。さらに当名は天文11年4月15日固種より黒水宮内丞道種に,天文13年7月26日には道種から又三郎矩種に譲与されている(以上,黒水文書/県史資料10)。畠中名は貫地方の領主黒水氏にとって,名字の地たる下毛郡黒水村と並ぶ根本所領だったことがわかる。現在の小倉南区中貫のうちと考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213825