100辞書・辞典一括検索

JLogos

27

八軒屋
【はちけんや】


旧国名:筑後

(近世)江戸期~明治6年の地名。柳川城下のうち。沖端川左岸に位置する。鋤崎土居のうちの武家屋敷地。武家地でありながら小路と名づけず八軒屋といったのは,伊勢屋(伊勢御師の旅宿)移転後の空き地に設けた新区画であったからであろう。寛政年間の絵図には,八軒家とあり,等間隔の屋敷8軒のうち1軒は御坊主とある。八軒屋は城下町を北東から南西に流れる旧簗川(柳川)の南に沿っていて,縦堀でかぎの手になっている。8軒の家数を町名にしたもので,寺社もなく,ただ観音が1つあるだけの小さな町である。明治6年八軒町と改称。現在の柳川市八軒町のうち。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213837