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八丁峠
【はっちょうとうげ】


甘木市野鳥と嘉穂郡嘉穂町泉河内を結ぶ峠。八丁越ともいう。標高約400m。峠名は距離による。古処(こしよ)山の西側に位置し,国道322号が通る。昭和45年3月に改修工事が終了したが,幅員が狭くカーブが続き,また冬季には積雪や凍結があるため交通量は少ない。峠付近は造林が進み,スギやヒノキの人工林に変わった。江戸期の秋月街道はこの峠を通り,慶長11年に長崎街道が開通するまでは筑豊と秋月城下および筑後を結ぶ要路となり,北側の千手は宿場町,南側の潭空庵は休憩地としてにぎわった。旧道の旧八丁峠は国道直下に,新八丁峠は西方1.6kmにあるが,ともに草に埋もれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213860