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浜口町下
【はまぐちまちしも】


旧国名:豊前

(近世)江戸期~明治7年の町名。江戸期は博多の1町。御笠川下流左岸に位置する。東町流のうち。南は浜口町中,北は海辺に続く縦筋町(三奈木黒田家所蔵福博古図)。元禄年間の家数30(続風土記),宝暦年間の家数32,間数84間余(石城志)。慶長年間~元和年間のころ陶工高原五郎七が居住し,安南・呉州の陶器を模造していた。豊前国上野や上座郡小石原の陶工は,五郎七の子孫という(続風土記付録)。従来当町は鏡町と共同で山笠を出していたが,宝暦2年単独で出すことが許された(博多津要録)。慶応2年当時は,浜に近いこともあり,志荷商人や煮売・小間物・柑類などの店が多かった(博多店運上帳)。明治4年の町格は下の下で,定切銭3貫文余を納めた(石城遺聞)。明治7年下浜口町と改称。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7213911