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波呂
【はろ】


旧国名:筑前

羽金山北麓,羅漢川上流域に位置する。弥生時代の波呂城第1号遺跡,弥生時代~古墳時代の辰ケ下遺跡・城遺跡,古墳時代の波呂城第1号石棺,城古墳などがある。曹洞宗竜国寺は建仁3年智玄和尚開基という古刹で,平安末期の筑前国豪族原田種直が施主となり平重盛の菩提所として建立したという。このため当初は小松山極楽寺と称し,法相宗であった。のち曹洞宗となる。種直の末裔隆種(了栄)が四男親種の菩提を弔うために再興し,親種の法諱にちなみ竜国寺と号した(糸島郡誌)。竜国寺阿難尊者立像は足利義満より当寺に寄進されたものと伝え,県文化財である。波呂城跡は,永禄10年高祖城主原田隆種と戦い敗れた西長門守豊国の居城跡という(糸島郡誌・二丈町誌)。
波呂村(中世)】 戦国期に見える村名。
波呂村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
波呂(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214010