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百留
【ひゃくどみ】


旧国名:豊前

百富とも書いた。また,はじめは志摩と呼ばれたともいう。大平山の北東,山国川中流左岸に位置する。長岩城主野中鎮兼の家臣で下毛郡土田城主の百富河内守兼貞が城を築いたという百留城跡があり,ほかに代金城跡もある。天正8年百留兼貞が土田より押寄せ代金信濃守を攻め,井上源太宗信はよく防いだが兼貞は勇を奮って宗信を斬ったので,遂に落城したという(百田社記)。西方山腹一帯には46基の横穴古墳群があり,百留百穴と呼ばれる。
百留村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
百留(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214238