福岡市高速鉄道
【ふくおかしこうそくてつどう】

福岡市が建設・営業する全国８番目の地下鉄。通称は福岡市営地下鉄。延長は１号線9.8km，２号線4.7kmの計14.5km。１号線は西区の姪の浜４丁目の姪浜駅（国鉄との共同駅）から西新駅（早良区西新２・３丁目），都心の天神駅（中央区天神２丁目）を経て博多駅まで11駅。２号線は中洲川端駅（博多区下川端町）から１号線と分岐し，千代県庁口駅（博多区千代１丁目）・箱崎宮前駅（東区箱崎２丁目・馬出４丁目）を経て貝塚駅（東区箱崎６丁目）に至る７駅。路面交通の混雑緩和と通勤・通学者の都心への迅速輸送を図る目的で昭和50年11月に着工した。同56年７月26日に１号線の室見駅（早良区室見１丁目）～天神駅間5.8kmが開通したのを皮切りに順次開通区間を延ばし，同58年３月22日には１号線が全通して国鉄筑肥線との相互直通運転を開始した。２号線も昭和61年１月31日に箱崎九大駅（東区箱崎３丁目）までの3.7kmが開業，同61年11月に貝塚駅まで全線開業。１号線は博多駅で鹿児島本線，東海道山陽新幹線などのＪＲ路線，天神駅で西鉄大牟田線と連絡し，２号線は貝塚駅で西鉄宮地岳線と接続するなど，市内の主要ターミナルを結んでいる。さらに１号線に続けて博多駅から福岡空港まで3.2kmの空港線建設の計画も，同68年度の完成を目標に進行中。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7214344