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普賢堂
【ふげんどう】


旧国名:筑前

(中世)戦国期に見える地名。筑前国那珂郡のうち。天文12年の聖福寺の門前町を記した安山借屋牒(聖福寺文書)に「普賢堂」が見える。これには,35軒の町屋が書き上げられているが,間数の合計は東西52間2尺5寸,地口銭は9貫625文,大山口夫は1貫946文,小山口夫は3貫283文と記されている。注記によれば,永禄6年の兵乱後,百姓たちが随意に町屋を広げたため,寺の収入が減った。聖福寺側では「年老」がその減少分を弁償するよう要求したという。現在の博多区上呉服町一帯に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214404