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普済寺
【ふさいじ】


旧国名:筑後

(中世)戦国期に見える地名。筑後国御井郡のうち。筑後平野北部,宝満川左岸沖積地に位置する。同名の寺院にちなむ地名。あるいは同寺の寺領が後に地名化したのかも知れない。天正13年のものと思われる高良社大宮司宗崎氏宛の戸次道雪等連署書状(宗崎文書/筑後国史)に「普済寺十五町」が見える。当時上筑後方面で対竜造寺計略に当たっていた道雪らから宗崎氏の長増山城料所として宛行われた6か所のうちの1つである。「久留米藩寺社開基」(久留米史料叢書)によれば,香雲山普済寺は,鎌倉円覚寺仏光禅師の法嗣仏国和尚を開基として嘉暦元年に創建され,足利尊氏によって寺田20町が施入されたという。同寺は近世には下西鰺坂村に属したが,現在小郡市下西鰺坂のうちの字寺畑はこれにちなむ地名か。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214408