100辞書・辞典一括検索

JLogos

15

舟町
【ふなまち】


(近代)昭和35年~現在の町名。はじめ八幡市,昭和38年北九州市八幡区,同49年からは同市八幡西区の町名。もとは八幡市藤田の一部。昭和47年築地町・藤田の各一部を編入。江戸期には長崎街道の黒崎宿のうちの1町であった。同宿の黒崎湊に附随した船頭町。黒崎湊は小倉とともに,九州でただ2か所の上方渡海船の往来する港であり,城山の西麓にあった。天保6年には65戸,明治5年には80戸を数えた。江戸期からの因縁により,熊手の岡田神社の氏子である。明治28年に隣接地に中央セメントが設立されて以来,大正期には安川電機,昭和期には三菱化成が設立し,周囲を大工場に囲まれた。公害に悩まされた地区でもある。昭和7年には171戸を数えた。世帯数・人口は,同45年146・486,同60年77・208。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214486