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平和通
【へいわどおり】


北九州市小倉北区にある大通り。小倉駅前から香春口1~2丁目まで,南北に走る幅40mの都市計画道路。小倉は慶長7年に細川忠興が築いた城下町で,京都を手本とした地割を実施して道幅は狭かった。第2次大戦後,強制疎開跡地を利用した道路整備が実施され,平和通・浅香通・小文字通の3路線が建設された。名称は一般公募。建設に際し,寺町を形成していた38か寺は,敷地を銀行・会社などに譲渡移転し,現在10か寺のみが残る。昭和33年には,小倉駅が室町から約700m東へ移転,門司駅寄りの現在地になったことから,平和通周辺にはバス停が並び,バスターミナルの様相を呈し,同60年1月に開業した北九州市高速鉄道(北九州モノレール)の高架線は,平和通上を通る。平和通と,直交する電車通(大坂町)周辺には金融機関の支店や会社などのビルが立ち並び,平和通の西側には京町商店街・魚町銀天街から,デパートの井筒屋・玉屋へ続くショッピング街があり,東側の鍛冶町・堺町・紺屋町などの裏通りは飲食店街となってにぎわう。平和通の南端に近い古船場町は,岩下俊作の「富島松五郎伝」の主人公,無法松の活躍の舞台となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214522