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法光寺
【ほうこうじ】


田川市川宮にある寺。真宗大谷派。山号は青竜山。本尊は阿弥陀如来。明応7年豊後鶴崎専想寺の開祖天然和尚の開基と伝えるが,前身は京都郡新津(あらつ)村の井上法光寺。豊前柳浦の井上刑部が天然に帰依し,法名を順誓と称して,その法流は京都(みやこ)・仲津両郡から企救・田川郡にまで広がったという。「本願寺通紀」には天然が蓮如上人より自筆の名号100幅を受け,鎮西弘法の際にこれを頒ったとあるが,その中に井上の名が見える。天正8年,3代住職順西の時に京都・仲津両郡の門徒を舎弟の明願に譲って田川郡弓削田に移転,一寺を建立して法光寺と称した(真念寺報告/京都郡誌)。天明6年の「小倉領寺院聚録」によれば,東本願寺の直末寺として11か寺の末寺を擁し,浄喜寺と並び豊前地方における大谷派の中核となっている。寺宝に蓮如直筆を伝える名号1幅がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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