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宝聚寺
【ほうじゅじ】


山門郡瀬高町下庄にある寺。天台宗。台嶺山玉泉院と号す。本尊は不動明王。寺伝によれば,元正天皇御宇養老年間,僧行基の開基という。俗に談義所といわれるのは,天台宗の会談道場であったことによる。本尊不動明王は行基作,弁財天は弘法大師作と伝える。旧記類が失われ,中世の寺歴は不明であるが,享保9年7月に瀬高川の岸から掘り出して当寺に懸けたという鐘には,「筑後国瀬下庄談議所台嶺山玉泉院宝聚寺」と見え,「当寺中興住職憲栄」ともあり,紀年はないが天正年間の頃を下らないとされる(日本古鐘銘集成)。慶長9年,筑後国主田中吉政が3反余の寺領を寄進。この寺領は立花家が領主となっても同様に与えられている。現在,寺内には観音堂・役行者堂・十三仏堂・釣鐘堂・閻魔堂などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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