100辞書・辞典一括検索

JLogos

2

牧山
【まきやま】


(近代)昭和45年~現在の北九州市戸畑区の町名。1~5丁目がある。もとは戸畑区戸畑の一部。町名は,江戸末期まで当地付近が牧場であったことにちなむといい,「地理全誌」にも「牧山」と見える。洞海湾沿岸には多くの小島があり,江戸末期から明治30年代にかけて小島を含めた埋立て工事が行われた。そのうち都島と称する島があり,4丁目付近は現在でも都島と通称されるという。埋立地には筑豊の石炭積出しのため鉄道が敷設されたほか,明治末期~大正初期にかけて牧山桟橋,新川桟橋などが設けられた。大正3年旭硝子牧山工場設置。同15年洞海湾に出入する船舶を管理する信号所を八幡製鉄が設置,昭和40年海上保安部に移管。明治45年竣工の牧山浄水場は昭和41年廃止され,跡地には市民の運動場,野球練習場が設置された。同58年の人口3,733。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214693