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三潴軌道
【みずまきどう】


筑後平野の中央部を走った軌道線。筑後市羽犬塚から大川市榎津および向島の若津に至る本線と,榎津~柳川市(佐賀線柳河駅付近)間の支線からなる。延長は本線13.4km,支線5.1kmの計18.5km,軌間914mm,動力には蒸気機関車を使用。鹿児島本線羽犬塚駅と大川・柳川両地区を連絡する目的で,三潴郡内の有志が明治41年4月に設立した三潴軌道が建設した。明治42年8月にほぼ現国道422号を通る本線を,大正6年5月に現国道208号路面の支線を,それぞれ開業。大正8年に若津駅―榎津駅―柳河駅間の路線は隣接の大川鉄道に譲渡された。地方中心の久留米市と直結していなかった不利もあり業績は低迷し,昭和5年6月に廃止された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214871