100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

三苫
【みとま】


旧国名:筑前

海の中道の基部に位置する。北は玄界灘に面する。古くは香椎宮の神領で香椎郷に属した。神功皇后西進の時,香椎大宮司三苫氏の祖である烏賊津臣命が,海神に航海の平安を祈って,船の苫3つを激浪の海中に投じた。帰着後,この苫の漂着地を三苫と称し,3つの苫を神体として海神を祭り八大竜王社(綿積神社)とした。三苫氏は当地を領して三苫大領と称したとされる。昔香椎宮の神を蒸したというこしき嶺からは土器が出土し,一名土器山ともいう。
三苫郷(中世)】 室町期~戦国期に見える郷名。
三苫村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
三苫(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214917