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宮ノ内村
【みやのうちむら】


(近代)明治22~40年の山門(やまと)郡の自治体名。矢部川支流の沖端川中流左岸に位置する。正行・蒲船津・下百町・高畑・今古賀・藤吉・江曲の7か村が合併して成立。旧村名を継承した7大字を編成。村名は高畑に三柱神社があることによる。役場を下百町に設置。合併時の戸数577・人口3,388,地積は田252町・畑3町など計321町。明治24年の戸数585・人口3,604(男1,777・女1,827),厩105,寺院5,学校1,水車場1,船22(徴発物件)。同年九州鉄道久留米~玉名間(現鹿児島本線)が開通すると近隣の矢部川と柳川を結ぶ乗合馬車が開業し,地内でも先走りの馬丁が通行人に馬車の通過を知らせる光景が見られた。明治中頃には人力車も見られ,運賃は4kmで15銭程度であった。明治27年の藤吉小学校の卒業生数は男32・女27の計59であった。同40年国道(現国道443号)開通。同年三橋村の一部となり,当村の7大字は三橋村の大字に継承。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215078