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薬王寺温泉
【やくおうじおんせん】


古賀市薬王寺にある温泉。犬鳴山地の鬼王山麓,花鶴川支流の薬王寺川の水源,河内池の近くに位置する。大正7年,薬師如来の「此の人里の谷川に薬水を流す」との夢告により発見されたという。無色・無臭の鉱泉で,ラジウム・ラドンなどを多量に含有して,胃腸病や神経痛に効くとされ,浴用に加熱。筑前各地からの湯治客を集めたが,戦後はホタルが飛び,カジカの鳴く,薬湯の里として親しまれる。鹿児島本線古賀駅から約6km,温泉入口の薬王寺集落まで古賀駅と福岡市天神から定期バスが通い,薬王寺バス停から徒歩10分。川沿いに上り詰めた所に,温泉発祥の薬師堂を中心に数軒の旅館が立ち並ぶ。ワラビ狩り・クリ拾い・ミカン狩りなどに,四季を通じて観光客が訪れ,温泉の北側には,桜やツツジで知られる興山園がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215311