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安居野組
【やすいのぐみ】


旧国名:筑後

(近世)江戸期の組名。久留米藩領における広域行政区画である大庄屋組の1つ。筑後国御井郡のうち。当組に所属する村は,文化4年には府中町・出目・宗崎・高良内・藤山・藤田浦・光勝寺・上津荒木(こうだらき)・国分・国分(2村あり)・和泉・下弓削・神代・阿志岐・太郎原(だいろばる)・石崎・上弓削・草野・八間屋の19か村,ほかに高良内村鍛冶山谷・高良内村杉谷の名が見える(農政農民史料集)。宝暦年間頃の「在方諸覚書」によれば,所属村は18か村・1町,古高1万2,080石余・役高1万3,229石余。文化4年の石高(内検高)は本地1万4,552石余・開方1,966石余,反別は本地1,026町余(うち田497町余・畑田61町余・畑451町余・居屋敷17町余),この物成5,306石余,開方253町余(うち田36町余・畑田8町余・畑208町余),この物成650石余(農政農民史料集)。宝暦7年には宗崎組と見え,竈数1,499(御旧制調書/久留米市史)。大庄屋は,寛永19年に安居野村与三右衛門,元禄8年に同村久兵衛(家勤記得集/同前),享保年間に今津氏の府中組(宗崎組ともいう)に代わり,宝暦年間頃再び安居野の赤司文平(在方諸覚書)。一時阿支岐組とも称した。文政3年以降田中氏に交代(矢賀部家文書/久留米市史)。現在の久留米市・北野町の各一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7215333